
2014年度のクレディセゾンの決算報告に、各クレジットカード発行会社の決済額ランキングが載っていましたので、ご紹介します。
このランキングを確認することで、日本国内において、どのクレジットカードがどの程度買い物で使用されているのか、とても分かりやすく確認することができます。
カードショッピング取扱高を書き起こし
画像に載っていた数字を書き起こしたものが以下のデータです。
ランキング1位であるクレディセゾンの割合には、クレディセゾン単体と、出資先の出光クレジット等のカードショッピングを含んでいます。
- クレディセゾン:16.1%
- 三井住友FG(三井住友カード、セディナ等):15.6%
- 三菱UFJ FG(三菱UFJニコスやジャックス等):14.7%
- イオンフィナンシャル:9.0%
- JCB:8.5%
- トヨタファイナンス:7.8%
- 楽天カード:6.4%
- オリコ:3.7%
- VIEWカード:3.5%
- MIカード:2.4%
- エポスカード:2.1%
- アプラス:1.6%
- セブン・カードサービス:1.5%
- その他地銀FC等:7.0%
シェア別で見えるメガバンクの強さ
データを見て分かる通り、三菱UFJフィナンシャルグループ系や三井住友フィナンシャルグループ系、みずほフィナンシャルグループ系の3大メガバンク関連のクレジットカード会社が、日本のカード業界を見事なまでに占めています。
これにオリコやJCBを加えれば、日本国内におけるクレジットカードの取扱高はもはや過半数以上を占めます。やはりメガバンクの力には計り知れないものがあります。
2014年版では楽天カードが躍進
2013年版のカード会社別ショッピング取扱高ランキングをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
2013年版に続いて発表されるはずの2014年版や2015年版では、以前記事にて紹介した通り、現在、業界の台風の目となっている楽天カードの取り扱い比率がより伸びていくだろうと予想します。楽天カードは、もはや中堅や準大手クレジットカード会社という位置づけではなく、大手のカード発行会社だと感じています。
実際、クレディセゾンでは、メガバンク系のクレジットカード会社ではなく楽天カードを対抗馬として認識している可能性があるため、今後、躍進しているこの両社がどのようにして陣取り合戦を行い、勝利を収めていくのかにも関心が集まりそうですね。
クレディセゾンの2015年版の決算報告が公表された際には、記事にしたいと思います。
追記:2015年度の決算報告書が出ました
クレディセゾンの決算報告書の2015年版が公表されました。2013年版や2014年版からの変化に関心がある方はそちらをご確認ください。やはり予想した通り、クレジットカード業界全体のなかで、楽天カード決済の割合が増えてきているのが印象的でした。